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第2回北海道大学教育GPセミナー
「世界の博物館における鉱物展示から見えるもの」開催

 総合博物館では,2月28日(土),1階「知の交流」コーナーにおいて,元産業技術総合研究所地質標本館館長のぶんのみちあき氏を講師に迎え,第2回北海道大学教育GPセミナー「世界の博物館における鉱物展示から見えるもの」を開催しました。世界中の博物館に足を運び,鉱物展示を中心に展示を目にしてきたという豊かな経験をもとに各国の博物館における鉱物展示から見えてくる社会情勢や政治的意図,教育の現状などについて講演していただきました。
 自ら撮影した美しい写真と現地でのエピソードを交えながら,イギリスやフランスをはじめとする西ヨーロッパや北アメリカの著名な博物館はもちろんのこと,東ヨーロッパやトルコ,南アフリカ,あるいは,あまり見る機会のない中国の大学博物館や地質博物館の現状も紹介していただきました。教育,普及,研究など多くの目的に応じて博物館の展示室に並ぶ鉱物標本,それらが見学者に何を発信しているのか,各博物館の力量を図る指標とは何か,鉱物展示から見えてくる各国の現状とは何か,などを中心に,お話ししていただきました。
 普段あまり目にすることのない他の博物館の鉱物展示,しかも,世界中の数多くの博物館の事例を臨場感あふれる写真で紹介していただいたことで,その場にいながら世界の博物館を巡り歩いているような貴重な体験ができ,また,当館の展示を見直してみる良い機会にもなりました。

講演する豊遙秋氏 当日の講演会場
講演する豊遙秋氏 当日の講演会場

(総合博物館)

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