部局ニュース

第3回北海道大学教育GPセミナー
「北方地域人間環境科学教育プログラムの取り組みと問題点」開催

 総合博物館では,3月21日(土),1階「知の交流」コーナーにおいて,北方生物圏フィールド科学センター教授であり,現代GP北方地域人間環境科学教育プログラム(平成16〜18年度)の事業推進責任者であった上田宏教授を講師に迎え,現代GPでの経験をもとに,その取り組みと終了後の現状,今後の課題と展望などについて講演していただきました。
 現代GPの概要と採択に至る経緯,当初の目的,そして,フィールド科学センターと文学研究科,水産科学研究院という3つの核を中心に,教育プログラムが展開されたこと,そして,現代GP終了後の現状として,現在も継続的に実施されている文理融合型・フィールド体験型教育プログラムやField Science Networkなどについての報告がなされました。最後に,教育GPへのアドバイスとして,a)終了後も(予算がなくとも)継続可能なプログラムの実現,b)専任のコーディネーターの配置,c)全体的な目標としての縦の線と,各プログラムの実行・問題点の抽出・解決策の提案という横の線が必要であること,d)内部評価と外部評価,そして,e)全学的教育改革であるとの認識を波及させることの重要性,などについてお話しいただきました。
 あまり表に出ることない教育プログラムの裏側や問題点を詳しく紹介いただき,参加した市民らはもちろんのこと,本セミナーを主催する北海道大学教育GPの事業推進スタッフらも,今後の参考にしようと熱心に耳を傾けていました。

講演する上田宏教授
講演する上田宏教授
ポスター
ポスター

(総合博物館)

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