部局ニュース

小学生とその家族を対象に
「冬の植物園ウォッチング・ツアー」を開催

 北方生物圏フィールド科学センター植物園では,3月7日(土),8日(日)に小学生及びその家族を対象とした「冬の植物園ウォッチング・ツアー」を開催しました。このウォッチング・ツアーは平成11年「大学等地域開放特別事業」の一環として始められ,10回目となる今年は児童24名,保護者20名のあわせて44名が参加しました。
 ツアーの前半は,雪の植物園内で厳しい冬を暮らす生物とその多様性の観察を行いました。マツの木やマツボックリに実際に触れてそれぞれの特徴を観察し,博物館ではマツの種子と関わりのある動物の剥製を見ながら,動物と植物の「共生」を学習しました。またエゾイタヤから出る樹液を実際に飲んでみると,甘い!との声と笑顔がこぼれました。かんじき体験では時々跳ねたり走ったりしながら,かんじきで雪を踏む感覚を楽しんでいるようでした。
 後半は,園内で観察したマツボックリや木の実を使った工作を行いました。たくさんの材料を目の前に,迷いながらも子供ならではの自由な発想で魅力的な作品ができあがりました。また保護者の方も真剣な表情で工作に取り組む姿も見られました。参加した児童には植物園オリジナルの「マツボックリカード」が配られ,これが非常に好評でした。
 今回は植物園からは少し離れた地域の方々の参加も多く,このようなイベントへの関心の高さを感じました。今後も,このような活動を通じて地域の子供たちが植物をより深く学ぶ場として貢献してゆきたいと考えています。

マツの木を観察 かんじきを履いて松を探す
マツの木を観察 かんじきを履いて松を探す
エゾイタヤの樹液を味見 マツボックリなどを使って工作
エゾイタヤの樹液を味見 マツボックリなどを使って工作

(北方生物圏フィールド科学センター)

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