3月18日(水)16時から理学部7号館310講義室において,生命科学院・理学院FDワーキンググループの主催による,生命科学院・理学院(先端生命科学研究院・薬学研究院・理学研究院)担当教員を対象としたFD研修会が実施されました。
研修会当日,松田生命科学院長の挨拶に引き続き,先端生命科学研究院の瀬谷 司教授による「命とこころのありようと生命科学のはざま」と題する講演が行われました。
講演では,生物には共通の遺伝子プログラムがあり,人の病気は生命プログラムが現代文化と馴染まない結果として起き,遺伝子の欠損は人に特有な疾患をもたらすことになったことが紹介されました。また,進化(ダーウィン)医学の観点から,疾病は遺伝子に由来し,遺伝子に変化を起こさせない生活習慣や食生活がいかに大切かについて力説されました。
進化(ダーウィン)医学はどのように位置付けられているのか,医学の進歩が真に人に幸福をもたらしているのか,また,完治する見込みのない患者に対する延命措置は必要かなどの質疑応答が行われました。
参加者からのアンケートでは,医療・医学の観点から「倫理」を主題とした話が研究分野の異なる教員に新鮮であったとの意見が多く寄せられました。さらに,FD研修会において取り上げるべき話題についてもいくつかの提案があり,今後のFD活動の参考となる意見が寄せられました。
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瀬谷教授による講演 |
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(理学院・理学研究院・理学部,生命科学院・先端生命科学研究院) |
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