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北海道大学病院 北市伸義助教がアルコン研究賞(ARVO/Alcon Research Award)を受賞

 去る5月3日(日),北海道大学病院の北市伸義助教(眼科)がアメリカ視覚眼科学研究協会(ARVO)アルコン研究賞(ARVO/Alcon Research Award)を受賞され,米国フロリダ州フォートローダーデイルにおいて受賞式が挙行されました。
 アメリカ視覚眼科学研究協会会議(ARVO)は世界最大・最高峰の眼科学/視覚研究学会であり,本年度も世界中から15,000名以上の参加者を迎えて開催されました。その中で最も優れた研究を行った5人の医師研究者(clinician-scientist)に本賞が授与され,北市助教は本学からは初の受賞者(日本人では3人目)となりました。
 研究内容の概略は,失明につながる重篤な眼疾患であるぶどう膜炎の動物モデルを用いて,抗TNF−アルファ抗体を眼内に直接投与することにより劇的に炎症を軽減できる,というものです。本剤は既に全身投与で関節リウマチやクローン病,ベーチェット病などに用いられておりますが,これまで眼内に直接投与するという発想はなく,その劇的な効果と全身副作用をほぼ完全に回避できる点が高く評価され,本賞を授与されることとなりました。

マルゴリスARVO理事長(右)と受賞記念の撮影 授賞式の様子(右 エイブラムスARVO議長,左 北市助教)

授賞式の様子
(右 エイブラムスARVO議長,
左 北市助教)

マルゴリスARVO理事長(右)と
受賞記念の撮影
(北海道大学病院)

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