総合博物館では,6月20日(土),サクシュコトニ川沿いの遺跡・花・虫を観察する一般市民向けのキャンパスツアーを行いました。これは毎年6月,環境月間関連行事として総合博物館の考古・昆虫・植物担当の教員や資料部研究員が講師役を務めて行っているものです。サクシュコトニ川に沿ってキャンパスを歩きながら,遺跡を観察し往時の人々の生活に思いをはせ,また川沿いに見られる花や虫を観察し,北大エコキャンパスの自然の豊かさを実感するツアーです。これまでは当日参加でしたが,今年度から事前申し込み制とし,少人数できめ細かい解説ができる体制を整えました。
当日は総合博物館正面玄関前に集合し,館内のキャンパス模型をみながら観察コースの全容を説明。その後,人文・社会科学総合教育研究棟内に展示されている地層断面のはぎ取り標本を見ながら,北大構内の遺跡について解説を受けました。次に中央道路沿いに植栽されたクロビイタヤやクラーク像の台座に掘られたオオオニバスのレリーフを観察。サクシュコトニ川沿いに,中央ローンから図書館裏,テニスコート脇の遊歩道を進みました。ここではネグンドカエデやカツラの観察ができました。弓道場周辺にはドクニンジンやイワミツバといった外来植物が侵入しており,キャンパス内の在来植生が大きな影響を受けつつあることも実感しました。大野池の脇を通り,中央食堂とファカルティハウス・エンレイソウ西側に鬱蒼と茂る森を通過。工学部構内を進んで遺跡保存庭園を目指しました。道中,昆虫採集の方法であるスウィーピング,ビーティングの実演・解説をしながら,ここで擦文文化の竪穴住居址を観察し,当時の生活に思いをはせました。
参加者は14名。13時30分に総合博物館を出発,16時頃に第2農場付近で解散しました。 |
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(総合博物館) |
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