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英語による授業に関するFDプログラムを実施

 
 オランダ・ライデン大学の協力を得て,英語による授業に関するFDプログラムが8月24日(月)から28日(金)までライデン大学及びデルフト工科大学にて開講され,本学の9部局より15名の教員が受講しました。
 このプログラムは,国際企画課国際教育連携支援チームが今年度行っている「英語による授業に関するFDプロジェクト」の一環として,高等教育機能開発総合センターとの共催で実施されました。
 はじめに英語での授業を行うことになった背景や,指導言語としての英語について講義がありました。オランダは1999年に採択されたボローニャ宣言後のヨーロッパ内での学生移動の影響を受け,ライデン大学及びデルフト工科大学では,2005年より大部分の大学院教育を英語で行うことになりました。この大規模な国際化プロジェクトには,教職員の英語力テスト実施とテストで一定基準を満たさない教職員向けの英語研修が含まれており,高い水準の英語力が徹底して求められている厳しい現状があります。段階的なスケジュールで改革が進められた様子や,課題と対応策などについて具体例が提示され,国際化を進める上での戦略や方針の重要性について説明がありました。
 次に,非英語圏の大学で,授業を英語で提供するための対策について,ペアワークやディベートなどを用いた効果的な授業の進め方や,様々な質問への対応策,英語力のスキルアップなどについて,実践的な研修が行われました。また,教員と学生両方の視点を考慮に入れた上で,グループに分かれてシラバス作成やプログラム設計を行いました。
 プログラム終了後には,今回入手した情報の本学における活用策,及び英語での授業の提供だけに留まらず大きな枠での国際化の進め方について,参加者の間で活発な意見交換が行われました。異なる状況に置かれた教員が共にプログラムを受講し,部局の枠を超えて様々な課題について議論を行い,問題意識を共有できました。
 プログラムの詳細については,12月に全学向けの報告会を開催しますので,ご関心のある方はぜひご出席ください。
 本件に関するお問い合せは,国際企画課国際教育連携支援チームまでお願いいたします。
 shien@general.hokudai.ac.jp
 
プログラム参加者 ライデン大学国際担当副学長の講義 グループ作業の様子
プログラム参加者 ライデン大学
国際担当副学長の講義
グループ作業の様子
 
(学術国際部国際企画課)

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