水産学部附属練習船おしょろ丸が,昨年度に引き続き北方領土墓参航海を行いました。今年度は内閣府からの強い要請もあって,年4回行われている北方領土墓参航海のうち,第3班と第4班の2航海をおしょろ丸が行いました。第3班は8月18日(火)から21日(金),第4班は8月24日(月)から26日(水)の日程で,それぞれ元島民ら26名,墓参同行者12名,本学事務スタッフ4名の計42名が乗船し,色丹島アナマ墓地,志発島カフェノツ墓地,多楽島ヒラリウス墓地の3カ所で慰霊祭を行いました。
中でも第3班の志発島カフェノツ墓地にはロシア側の配慮もあって19日,20日の2回上陸を行う事ができ,慰霊祭では涙する団員の姿も見られ,故郷への強い思いが感じられました。
最後に予定していた多楽島フルベツ墓地は荒天のため一部の団員しか上陸できず,おしょろ丸甲板上での洋上慰霊祭となりましたが,島を後にする際にはおしょろ丸から別れの汽笛が鳴らされる場面も見られました。
航海中には,墓参団員に対して高木船長と航海士によるおしょろ丸北洋航海の教育研究紹介が行われ,普段接する機会の少ない大学の練習船に対する関心が深まったように感じられました。
また,花咲港停泊中の8月23日(日)には,山本邦彦北海道副知事がおしょろ丸の視察に訪れ,墓参団員の居室や食堂,ブリッジ等を興味深くご覧になっておりました。
北方墓参航海を通じて,練習船おしょろ丸を広く知ってもらうきっかけにもなったのではないでしょうか。 |