北方生物圏フィールド科学センターでは,9月12日(土)に103名が参加して余市果樹園の一般公開が開催されました。参加者は地元町民が中心でしたが,新聞報道もあったことから札幌圏からの参加者は約40%にいたりました。 |
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薬剤散布の実演(水使用) |
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本年はテーマにあるようにりんごの生産流通の理解を目的にプログラムを企画し,午前中は参加者を3班にわけて,@果樹観察 A収穫体験 B選果調整を体験してもらいました。高所作業車で「絶景」を楽しみ,乗用モアではゴーカート気分で草刈をしました。早生品種の‘北上’を収穫し,直前に収穫された‘夏の紅’や‘レッドフリー’と食感を比較しました。昼食時には,株式会社きのとやの協力により,余市果樹園産‘北上’を使ったりんごパイも参加者全員に提供され,やや酸味のきいた美味しさに舌鼓をうちました。 |
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りんごやぶどうの試食 |
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午後には,北の3大学連携事業(酪農学園大学・帯広畜産大学・北海道大学)の支援から樋元淳一・酪農学園教授に来場いただき,「デリケートなイチゴをどう運ぶ」と題して,青果物の包装技術について,わかりやすく解説していただきました。特に簡単なプラスチックパッケージを紹介し,安全輸送する方法を従来のダンボールと比較したのですが,参加者との質疑応答は15分ほどになり,興味深い内容でした。 |
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質問に答える樋元教授 |
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本年の余市果樹園公開は独立行政法人科学技術振興機構・地域の科学舎推進事業「くだものの価値 再発見」として取り組まれました。余市町および仁木町との共催関係を構築し,教育委員会,地元JAや農業改良普及センターにも後援していただきました。準備においては前述の北の3大学連携事業からの支援をいただき,多くの学内職員の協力をいただきました。11月には地域の科学舎第2回事業として講演・対話集会「くだものの価値再発見 健康とスイーツ」を平成21年11月28日(土)に余市町中央公民館で開催する予定です。 |
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(北方生物圏フィールド科学センター) |