10月16日(金)附属図書館大会議室において,平成21年度北海道大学附属図書館講演会を開催し,学内外から72名の参加がありました。
今回は,本学情報法政策学研究センター長の田村善之教授に,『デジタル化時代の著作権法制度〜日本の著作権法の動向とその将来像〜』と題して講演をいただきました。
田村先生には,去る4月28日(火)に開催した北海道大学学術成果コレクションHUSCAP講演会において,「他人の著作物を含んだ論文等はどこまでネット公開できるのか?−現代著作権法の限界と課題」をテーマに講演をいただきました。近年における電子化された学術情報と著作権との関係への関心の高さを反映して大変な盛況で,参加者からは講演会の続編を開催して欲しい旨の要望が数多く寄せられたことから,このたび附属図書館講演会として,再び田村先生に講演をお願いしたものです。
今回は,日本の著作権法の近時の動向と著作権法の将来像を中心に,豊富な実例等を交えてお話しいただきました。会場参加者との質疑応答では実務上抱えている著作権問題等について,活発な質問が出されました。
終わりに司会の逸見図書館長から,電子化された情報の利用に当たっては,法律論も重要だが,同時に利用者各人に高い倫理性が要求されるとの感想が示され,盛況のうちに終了しました。 |