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農学研究院が弟子屈町との連携協定を締結

 農学研究院(農学院・農学部)と弟子屈町は,農学,森林関連の技術及び学術の発展,環境の保全,地域の持続的発展,科学技術・文化の振興,人的交流・人材育成などに協力して取り組むため,11月11日(水)に本研究院において連携協定を締結しました。
 同町と本研究院との交流は,古くは平成8年に,弟子屈・美留和地区の植林の指導を行うことから始まりました。本格的な調査は,平成16年10月から造林学研究室の高橋邦秀名誉教授の主導で行ったアカエゾマツ植栽地の調査があります。また,昨年から,同町の摩周湖外輪山の森林衰退に係わる調査が本格化しました。
 現在は,防風林の造成・維持方法,釧路川上流域の保全,そして森林衰退の原因解明に関する課題などを解明できる学術研究のモデル地区と位置づけています。また,森林以外の分野に関しても,摩周ソバ焼酎など,名産品の開発に繋がる畑作物の研究などに同町の期待があります。
 同町は,本研究院との連携が先行している標津町の内陸部に位置し,釧路川の上流域を保全してきました。そこで,弟子屈町とのさらなる連携によって水源から沿岸まで森林域を中心として,森林・里地・海を一貫した流域管理のモデル研究地域とすることも可能となります。
 なお,同町と本研究院との連携協定は,7市町目となり,ますます地域と密着した教育研究活動が期待されています。
 
協定書調印後,握手するコ永哲雄弟子屈町長(右)と上田一郎農学研究院長
協定書調印後,握手するコ永哲雄弟子屈町長(右)
と上田一郎農学研究院長
 
(農学院・農学研究院・農学部)
 

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