附属図書館が代表を務める「デジタルリポジトリ連合」は,12月3日(木)〜4日(金)の両日にわたり,東京工業大学蔵前会館を会場として,国際会議「オープンアクセスリポジトリの現在と未来:世界とアジアの視点から(デジタルリポジトリ連合国際会議 2009)」を開催しました。機関リポジトリ(*)を中心としたオープンな学術情報流通をテーマとし,8カ国・地域から174名の研究者,図書館職員等の参加がありました。
国際的連携をテーマとしたセッションでは,サルバトレ・メレ氏(欧州合同素粒子原子核研究機構),アリシア・メディナ・ロペス氏(オープンアクセスリポジトリ連合),デイヴィッド・シュレンバーガー氏(米国公立大学協会)から,(1)学術研究コミュニティ主導による専門学術誌出版,(2)研究論文,研究データ等の組織的共有化を基盤としたインターネット活用型研究環境の整備,(3)研究論文の全面的オープンアクセス化のための制度構築についての話題提供があり活発な議論が行われました。また,アジア太平洋地域のオープンアクセスをテーマとしたセッションにおいて豪州,台湾及び日本の代表者による各国・地域の現況報告がなされたほか,米国,英国,香港から先進的な機関リポジトリ構築や関連の諸活動を行っている大学の事例報告がありました。同会議の詳細については下記URLをご覧ください。
附属図書館では本会議で得られた識見を生かし,HUSCAP(北海道大学学術成果コレクション)のさらなる発展を支えていきたいと考えます。 |
|
デジタルリポジトリ連合国際会議2009
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?DRFIC2009 |
|
 |
 |
開会の挨拶を述べる逸見附属図書館長(写真左)と講演者一同(同右) |
|
|
(*) HUSCAPと同種のシステムの総称。全国で150以上の大学・研究機関が設置しています。 |
|
(附属図書館) |
|