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「新水産・海洋都市はこだてを支える人材養成」
オープンシンポジウムを函館で開催

 去る11月9日(月),水産科学研究院では,今年度採択された科学技術振興調整費「地域再生人材創出拠点の形成」(事業名:新水産・海洋都市はこだてを支える人材養成)の一環として,オープンシンポジウム「函館国際水産・海洋都市構想と人材養成の試み」を市内のホテルで開催しました。
 本事業は,水産・海洋に関する幅広い知識や技術を持ち,地域の企業や漁業者などと学術研究機関を結びつけ,産学官の強力な連携を促進する役割を果たす「水産・海洋コーディネーター」を養成するプログラムです。本企画は,来春から開講する本事業の人材養成プログラムの趣旨や背景を,地元企業や教育機関をはじめ広く市民の皆さんに知ってもらうことを目的として実施しました。
 開会式では,函館市長より「函館国際水産・海洋都市構想」の将来ビジョンについて語られ,引き続き「官」の函館市より,海洋都市構想の実現に向けた現在の取り組みについて紹介がありました。「産」からは(財)函館地域産業振興財団より,研究開発の視点からの函館マリンバイオクラスター形成に向けた取り組みが,また,「民」からは函館市西部地域振興協議会より,夢のある街づくり構想が紹介されました。「学」の立場からは本研究院の安井准教授(本事業運営委員会委員長)より,「持続可能で豊かな水産・海洋都市の形成を担う人材を育てたい」,「新たに養成された人材は函館のブランド力を活かし,時代の変革に向けた全国の手本となるよう活躍してほしい」と熱い思いが語られました。閉会式では,原 研究院長より「将来の函館を支える人材が育つように,たくさんの方に応募していただきたい」と挨拶がありました。
 当日は各分野の垣根を越えた話題も提起され,活発な質疑応答が展開されました。来場者も予想を上回り,会場が手狭となるほどの盛況でした。
 
開会式で挨拶する西尾正範函館市長 講演する安井肇運営委員会委員長 閉会式で挨拶する原彰彦研究院長
開会式で挨拶する西尾正範函館市長 講演する安井肇運営委員会委員長 閉会式で挨拶する原彰彦研究院長
 
(水産科学院・水産科学研究院・水産学部)
 

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