ひらめき☆ときめきサイエンス〜ようこそ大学の研究室へ〜KAKENHI
「ようこそ不思議な細菌の世界へ−身の周りの細菌を見てふやして感じてみよう−」を開催 |
保健科学研究院では,11月15日(日),高校生を対象とした日本学術振興会主催実体験プログラム「ようこそ不思議な細菌の世界へ!−身の周りの細菌を見てふやして感じてみよう−」(実施代表者 山口博之教授)を開催しました。
サイエンスに興味を持ちその研究領域に足を踏み入れる学生数が極めて少なくなってきています。これはサイエンスの将来にとって由々しき事態であり,抜本的な解決策を速急に見いださねばなりません。そこで,細菌学を通してサイエンスへの興味を次の世代を担う若者にぜひ持ってもらいたいという強い願いから本プログラムを企画しました。
今回のプログラムでは,中・高校生15名,引率者5名の参加があり大変賑やかな実習となりました。参加者の疑問点や質問に対して誠意を持って対応できるように参加者4〜5名ごとに大学院生や学部生(TA)を1名配置し,TAを通して実験内容の細部に渡りフォローするとともに,研究室での具体的な研究活動等の話題を通して相方向型のやり取りが可能なリラックスした環境を作り,参加者と実施者の円滑なコミュニケーションを実現しました。
実施プログラム内容は可能な限り簡単でかつ奥ゆきのあるものとし,環境や自らの口腔・皮膚常在細菌の検出を培養とグラム染色により行いました(本プログラムでは事前に培地を参加者に送付し,サンプリングしていただいたものを送り返していただき使用しました)。参加者の反応は大変良く,自分自身の掌や口の中の細菌を直接顕微鏡で眺めて驚く参加者の姿を見て嬉しく思うとともに,更に感動を与えられるプログラムに進化させるための強い意欲が湧いてきたのも事実です。またOHPを用いて実験結果をグループごとに発表してもらい,本プログラムで見たことや感じたことを整理し,疑問点について自ら踏み込んで紐解くための時間も設けました。
最後に,中・高校生の参加者に小林保健科学研究院長より「未来博士号」が授与され,プログラムを無事終了しました。 |
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パームスタンプ培地による参加者掌からの細菌検出結果 |
顕微鏡での観察風景 |
実習終了後のグループごとの結果発表風景 |
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(保健科学院・保健科学研究院) |
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