水産科学研究院では,12月13日(日),小中学生を対象とした体験学習教室「サケは海からの贈り物:小中学生のためのサケとワシの観察会」を開催しました。
これは,独立行政法人科学技術振興機構 (JST)が実施する「平成21年度地域の科学舎推進事業地域活動支援」に本研究院の関秀司教授が代表者となり申請・採択され,同機構の経費支援のもとに実施されたものです。
講師は,本研究院の帰山雅秀教授,矢部衞教授,工藤秀明准教授,清水宗敬講師が務めました。当日は天候にも恵まれ,函館近郊の小学生及びその保護者あわせて,定員を超える34名が参加しました。
午前中は,シロザケの自然産卵で有名な八雲町遊楽部(ユーラップ)川でフィールドワークを行いました。講師の指導のもと実際に河川敷に入り,サケの産卵行動や産卵床などを観察して,サケの産卵に適した川の環境について学びました。また,産卵後のサケの死体を目当てに集まるオオワシやオジロワシの行動を,フィールドスコープを使って観察しました。
午後からは,八雲町総合保健福祉施設シルバープラザで,帰山教授が,陸と海との物質循環を含めた生態系におけるサケの役割についての授業を行いました。終了後には参加者から「なぜサケは産まれた川に戻ってくるのか」など多くの質問があり,活発な質疑応答の時間となりました。
北海道を代表する魚であるサケの生態の学習を通して,参加者は水産科学への理解を深めていました。 |
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フィールドスコープ・双眼鏡を使って
オオワシやオジロワシの観察 |
遊楽部川河川敷でサケの遡上行動や
産卵床の観察 |
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サケのスケッチの様子 |
帰山教授によるサケ教室の様子 |
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(水産科学院・水産科学研究院・水産学部) |
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