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平成21年度北海道大学教育GPシンポジウム
「大学博物館から拓く学生教育の未来2」開催

 平成21年度の北海道大学教育GPシンポジウムは,「大学博物館から拓く学生教育の未来2」と題し,東京大学総合研究博物館・特任准教授の松本文夫氏,広島大学総合博物館・学芸職員の清水則雄氏を講師として迎え,他大学の博物館の教育普及活動を紹介しながら,本取り組みとの比較,検討を行い,大学博物館の持つ教育機能についての課題を議論し,明確化することを目的に,12月19日(土)に開催されました。
 シンポジウムでは,まず,松本先生より「教育活動のデザイン−問題解決から価値創造へ」と題し,「問題解決(与えられた問いに答えること)」から「価値創造(新たな問題を提起すること)」へと向かう東大総合研究博物館の教育活動の事例として,「全学体験ゼミナール(建築デザイン実習)」(分野横断型の体験授業),「UMUTオープンラボ(「建築模型の博物館都市」展)」(学生主体の動態展示),「東大総合研究博物館学芸員専修コース」(協働創造型の社会人教育),「博物館工学ゼミナール」(問題探求型の実践教育)などについて講演していただきました。次いで,清水先生より「広島大学総合博物館におけるエコキャンパスの取組と学生教育」と題し,低予算・小規模の第2世代の大学博物館である広島大学総合博物館が誕生するに至るまでの苦労話や,低予算・小規模な大学博物館だからこそできた「大学まるごと博物館」,各部局の教員や事務局との連携によるサテライト展示・エコミュージアム,地域連携センターとの連携によるキャンパスツアーと学生キャンパスガイドなどについて講演していただきました。最後に,北大総合博物館の取り組みとして,「北大教育GP・社会体験型科目の挑戦−HoUM Tシャツ制作プロジェクトを事例として」と題しての講演がありました。まず,湯浅先生より,北大の教育GPの概要と,卒論ポスター発表会や学生参加プロジェクトなどの取組が紹介され,その後,小俣先生より,「HoUMオリジナルTシャツデザインプロジェクト」の概要,日程,作業内容などについてお話しいただき,さらに,実際に,プロジェクトに参加した学生2名から,自分で制作したものを商品化する体験ができた,北大総合博物館を再発見することができた,Tシャツ制作の苦労,ベストを尽くすということの大切さを知った,などの感想をいただきました。
 
ポスター   シンポジウムの様子
  シンポジウムの様子
   
   
   
   
   
   
ポスター    
 
(総合博物館)
 

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