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北大−道立試 連携融合シンポジウム2010
「産学官連携によるイノベーションシステムの構築
〜新規事業開拓における研究機関の役割〜」を開催

 北海道大学と北海道は,平成16年7月に締結した地域連携協定(北海道大学,北海道,札幌市,北海道経済連合会,北海道経済産業局)に基づき,科学技術駆動型の地域経済活性化を図るため,産学官連携の推進に取り組んでいます。
 その具体策として,創成研究機構は,文部科学省の連携融合事業「協働型開発研究事業−地域COEの形成−」を提案し,平成17年度から平成21年度までの5年度間の予定で採択されました。
 当該事業は,北海道と北大が互いに事業費を持ち寄って協働して研究を推進する協働開発研究事業であり,大学の知を活用した研究成果の技術移転や地域産業振興を目的としています。
 この連携融合事業による研究成果を発表すべく,3月2日(火),本学学術交流会館小講堂において「北大−道立試 連携融合シンポジウム2010産学官連携によるイノベーションシステムの構築〜新規事業開拓における研究機関の役割〜」を開催しました。
 基調講演では,井原水産株式会社代表取締役社長の井原慶児氏をお招きし,新規事業の開拓(鮭皮からのマリンコラーゲン開発)につなげた経緯・戦略について講演をしていただきました。
 本シンポジウムには約135名が参加し,講演や事例紹介,パネルディスカッションのたびに質問が飛び交うなど,参加者は熱心に聞き入っており,シンポジウム終了後に開かれた交流会においても,産学官の積極的な交流や意見交換が行われ,盛会のうちに終了しました。

 
プログラム
  【開会挨拶】14:00〜14:05   岡田尚武(北海道大学理事・副学長)
【基調講演】14:05〜15:05   「新規事業の開拓〜企業の視点から見た産学官連携〜」井原慶児(井原水産株式会社 代表取締役社長)
【事例紹介】15:05〜16:05  
「大規模農業に向けた走行安定化機能を搭載した高速農作業機械の開発」星野洋平(北海道大学大学 院工学研究科 助教) 「タモギタケ由来セラミド製品の事業化」冨山隆広(株式会社スリービー 研究開発室長) 「道産魚介類を利用したペースト状食品の機能性探索とその応用」濱岡直裕(食品加工研究センター  研究職員)
【パネルディスカッション】16:15〜17:15
「これからの産学官連携〜イノベーション創出のために〜」井原慶児,星野洋平,冨山隆広,濱岡直裕
【閉会挨拶】17:15〜17:20 (司会)荒磯恒久(北海道大学産学連携本部副本部長)
佐藤克司(北海道総合政策部科学IT振興局長)
 
開会挨拶を行う岡田理事・副学長 パネルディスカッションの様子
開会挨拶を行う岡田理事・副学長 パネルディスカッションの様子
 
(産学連携本部)
 

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