大学文書館では,3月29日(月)五十嵐平氏から赤木顕次関係資料1点を,4月13日(火)及び4月20日(火)には佐藤政雄氏から川上瀧彌関係資料12点を寄贈いただきました。
この度,受贈した赤木顕次関係資料は,1957(昭和32)年9月,恵迪寮歌「都ぞ彌生」の歌碑建立を記念して作成された手ぬぐいです。作曲者の赤木顕次(東北帝国大学農科大学大学予科1913年卒業,同大学畜産学科1916年卒業)は,同年9月24日の歌碑除幕式に出席しました。その際の記念手ぬぐいに赤木顕次は「顕」と毛筆で署名し,PL教団で親交が深かった五十嵐正氏(平氏の御尊父)に贈呈しました。 |
|
 |
赤木顕次署名入りの手ぬぐい |
|
|
また,佐藤政雄氏からは,大叔父にあたる川上瀧彌(札幌農学校第18期生)にまつわる資料を受贈しました。受贈資料は,写真8点,書翰2点(川上瀧彌宛て芳賀鍬五郎書翰,星野勇三宛て川上瀧彌書翰),履歴書1点,家系図1点です。
川上瀧彌(1871-1915)は山形県に生まれ,札幌農学校進学後は宮部金吾教授に師事して植物学・植物病理学を専攻し,1900(明治33)年第18期生として卒業しました。卒業後は,熊本県立熊本農業学校教諭(1901〜03年)を経て,台湾総督府技師となり,台湾総督府博物館の初代館長(1908〜15年)を務めました。そのため,受贈した資料には,星野勇三・半澤洵・芳賀鍬五郎ら山形県出身者の写真や書翰,台湾に渡っていた札幌農学校卒業生の写真が含まれています。 |
|
 |
台北における札幌農学校校友会(1906年6月24日) |
|
|
今後,受贈資料については,大学文書館において大切に保管し,大学沿革資料として教育研究活動に幅広く活用いたします。 |
|
(大学文書館) |
|
|