4月23日(金)及び5月13日(木),大学文書館では,教育学研究院附属子ども発達臨床研究センターから,幼児園(通称,北大幼児園)関係資料について,移管を受けました。
北大幼児園は,城戸幡太郎教育学部長の発案によって,1952(昭和27)年5月頃に,北大職員宿舎や大学近隣の幼児たちを対象として野外保育を行なったことに始まりました。札幌市から払い下げを受けた電車車両を現在のクラーク会館前にあった芝生地に設置し,11月15日に「北大幼児園」として開園式を行ないました。1957(昭和32)年には教育学部内に独立した園舎が完成し,1979(昭和54)年には教育学部附属乳幼児発達臨床研究センター(現在の子ども発達臨床研究センター)の新築を機にセンター内に移転しました。2010(平成22)年3月14日,最後の卒園式を挙行し,閉園しました。 |
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幼児園クリスマスパーティー(1961年) |
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北大幼児園は,58年間にわたり多くの子どもたちに成長の場を提供して送り出すと共に,実験保育の場として幼児教育,子どもの発達・心理等の研究の実践フィールドの役割を果たしました。この度,移管を受けたのは,詳細な「保育日誌」や,保育士が子どもの様子を大学ノートに記録した「保育記録」・「観察記録」など約200冊,各種行事の写真アルバムなど,1954年から閉園に至るまでの資料41箱です。今後,大学文書館では資料目録を作成し,個人情報に十分配慮して保管してまいります。 |
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幼児園保育日誌・行事記録 |
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(大学文書館) |
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