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サルメンエビネ(
Calanthe tricarinata
)
2008.6.1 苫小牧市
北海道を代表するランといっても良いほどの花であろうが,クレージーな日本人のラン栽培熱のあおりで,札幌近辺では殆ど見られなくなってしまった。私が教養時代に習った先生からは,野幌自然林には多くあったと聞いたが,整備された歩道を歩く限り,現在この花を見る可能性はゼロである。この写真を撮影した場所では,一面のツバメオモトに埋もれるように2〜3株咲いていたが,引きが無くて三脚をセットするのに苦労した。エビネの仲間は花も良いが,芽出しから花時までの根元に纏まった葉の形が秀逸である。
理事・副学長 岡田 尚武