スラブ研究センターと黒龍江省社会科学院が学術交流協定を締結 |
6月14日(月)にハルビンにおいてスラブ研究センターと黒龍江省社会科学院との間の学術交流協定の調印が行われました。スラブ研究センターは,低温科学研究所などとともに環オホーツク海環境研究を推進しているなかで,黒龍江省社会科学院との協力関係がこの数年進展しました。特に,2009年11月には,オホーツク海の環境保全に向けた国際シンポジウムの開催に合わせて,同院院長(党委書記)を団長とする6名の代表団がスラブ研究センターを訪問した際に,本協定の締結について最終的な話し合いが行われました。協定の調印式は,6月14日に黒龍江省社会科学院主催の第3回東北アジア地域協力発展国際フォーラムにセンター長代理として田畑伸一郎教授が出席した際に執り行われました。この協定には,研究者の交換,共同研究の促進,研究会の開催,学術情報の交換などが盛り込まれています。
黒龍江省社会科学院は,黒龍江省人民政府のシンクタンクとして大きな役割を果たしています。同院には10の研究所と1つのセンターがあり,研究員は約210人です。スラブ研究センターと特に関係が深いのは,東北アジア研究所とロシア研究所です。東北アジア研究所の 志剛副所長が,2009年11月に設立されたアムール・オホーツクコンソーシアムの中国代表の幹事となったことから,環オホーツク海環境研究において同院との一層密接な研究協力が予定されています。さらに,現在,スラブ研究センターで実施されている2つの大型プロジェクト(新学術領域研究「ユーラシア地域大国の比較研究」とグローバルCOE「境界研究の拠点形成:スラブ・ユーラシアと世界」)に関連して,黒龍江省でフィールドワークを行うことが見込まれており,それに対する同院の協力も約束されています。
同院東北アジア研究所には,スラブ研究センターの大学院(文学研究科スラブ社会文化論)を修了した中国人研究者も勤務しており,今後の研究協力関係の一層の深化が期待されます。 |
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黒龍江省社会科学院院長との調印式の様子 |
調印後の記念撮影 |
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(スラブ研究センター) |
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