部局ニュース

薬学部附属薬用植物園で「薬用植物園の見学会」を開催

 薬学部附属薬用植物園(園長 小林淳一教授)では,7月10日(土)に一般市民,薬剤師,高校生,大学生及び本学職員を対象とした「薬用植物園見学会」を開催しました。
 当薬用植物園は,昭和31年に大学の研究・教育用の施設として設置されたもので,北海道固有の薬用植物(ダイオウ,ゲンチアナ,ホッカイトウキ,センキュウなど)を含む1,200種余りの植物を保有しています。薬用植物の蒐集,試作及び主要薬用植物の育種栽培試験を主な業務としていますが,一般市民の方々にも薬用植物に親しんで頂くために,毎年見学会を企画しており,好評を頂いています。
 当日はあいにくの小雨にも関わらず,札幌市内外から薬剤師12名を含む63名の方々にご参加頂きました。また今年度は,薬学部はもとより理学部,農学部,医学部の学部学生も多数参加しました。見学会は,午前10時から約2時間行われ,薬学研究院の田中助教が,各薬用植物にまつわるエピソードや薬効,医薬品と薬用植物との関係について説明しました。参加者は,説明に熱心にメモを取り,薬用植物を実際に手に取って観察したり,ハッカやセンキュウの臭いをかいだりして体感されていました。参加者の方々から,「身近な植物が,漢方薬や医薬品の原料など,様々な用途に用いられていることを知れて嬉しい。薬草に実際に触れたり,臭いをかいだりする体験ができて良かった。今後も是非このような機会を増やして欲しい。」というご意見を頂きました。
 薬学部附属薬用植物園では,今後も一般市民の方々に園内を随時公開することにより,薬用植物や生薬標本に触れて頂くことの出来る機会を提供していきたいと考えています。
 最後に,今回の「薬用植物園見学会」の開催にあたり,多大なご協力を頂きました,北海道大学総合博物館,日本生薬学会北海道支部ならびに日本薬剤師研修センターの関係者の方々に深謝申し上げます。
 
薬用植物にまつわるエピソードを紹介する田中助教 熱心に見学する参加者
薬用植物にまつわるエピソードを紹介する
田中助教
熱心に見学する参加者
 
(薬学研究院・薬学部)
 

前のページへ 目次へ 次のページへ