第2回ワークショップ「消防体制をデザインする」を開催 |
工学部安全衛生管理室では,7月28日(水)に情報科学研究科の方々を中心に第2回ワークショップ「消防体制をデザインする」を開催しました。
私たちは「自分の大学を自分で守る」という自衛消防の理念を実現させるために,一年間をかけて,これらの問題を解決し,ワークショップという手法を用いて教職員や学生の皆さんが考えを出しながら,新しい消防体制を作る取り組みを行っています。
これに先んじて6月4日(金)に第1回を開催し,非常に熱気にあふれた議論を行っており,そこでは自衛消防組織への構成員要件については「北大に雇用されていること」「現場を知っている」「場合によっては,学生も関わるべきである」という意見が出されていました。この議論を踏まえて,実際に消防活動を行っていくためには,どのようなことが必要なのかを考えることを第2回ワークショップの目的としました。
当日は,学生・教職員の他ボランティアスタッフの方々総勢20名が3グループに分かれて議論していただきました。まず初期消火における手順の考え方について議論を行い,司会者からその実際についてレクチャーを受け,それから自衛消防活動をどのように行うかについて具体的に発火場所を想定してワークフローを考えました。最後に各グループから行われた議論の内容について発表しました。
この議論を通して,情報科学研究科棟の実態について様々な立場から情報提供が行われ,非常に具体性があって,実現可能性の高い提言がなされました。
実施後のアンケートによると,70%の方々が今回のワークショップについて「面白かった」「やや面白かった」と答え,「防災や工学部に関わる考え方に変化があったか」という問いに76%の方々が「あった」「ややあった」との回答をいただきました。その他にも「年1回の安全教育の内容では不十分だと思った」「常に主体的に考えないといけない」と防災について深く取り組もうする声や「立場によって考え方やとらえ方が異なること」「他の方も同じような意識をもっているということ」という自分たちの周りの人々について認識を深めることができたという声が聞かれました。
今後はこの議論を踏まえて,消防体制を構築し,実際に消防訓練を行う計画です。
なお,この取り組みは安全衛生管理室所属の本宮技術職員が日本学術振興会からの助成を受けている奨励研究の一環として行っています。 |
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(工学院・工学研究院・工学部) |
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