医学部第10期生渡邊左武郎旧蔵資料を大学文書館で受贈 |
7月22日(木),大学文書館では,医学部第10期生渡邊左武郎旧蔵資料を,渡邊絢子夫人よりご寄贈いただきました。
渡邊左武郎氏(1911−1997)は,1911(明治44)年札幌に生まれ,1928(昭和3)年札幌第一中学校から北海道帝国大学予科へ入学しました。1931(昭和6)年予科修了後は医学部に進学し,1935(昭和10)年3月医学部第10期生として卒業しました。卒業後は医学部助手となり,1940(昭和15)年5月臨時附属医学専門部教授に昇任しました。1941〜45年軍医として応召,1946(昭和21)年8月には新設の北海道庁立女子医学専門学校(1950年札幌医科大学に昇格)に教授として就任しました。札幌医科大学では学長職務代理(1970〜1972)・第4代学長(1972〜1980)も歴任し,退職後は北海道開拓の村理事長(1982〜1986),北海道開拓記念館第3代館長(1986〜1994)も務め,博物館運営事業に尽力しました。
この度,受贈した資料は,直筆ノート35点と写真(複製)です。直筆ノートは1930〜60年代に書かれた精緻な筆致のもので,北海道帝国大学医学部での受講ノート,札幌医科大学での研究ノートなどです。写真は札幌第一中学校〜北海道帝国大学医学部時代のアルバム2冊から複写撮影したものです。アルバムには,北海道帝国大学構内での写真のほか,予科ドイツ語教師クレンプの送別記念(1930年)や,予科卒業記念謝恩会(1931年3月)などの記念写真も含まれています。
今後,受贈資料については,大学文書館において大学沿革資料として大切に保管いたします。 |
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予科卒業謝恩会(1931年3月) |
受講ノート(1931〜35年) |
渡邊左武郎氏(1931年8月) |
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(大学文書館) |
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