部局ニュース

公共政策大学院が地方議員向けサマースクール開催
−地域主権・議会改革をテーマに「白熱教室」−

 公共政策大学院では,8月18日(水)から3日間,地方議員向けのサマースクールを開催しました。
 このスクールは,地方分権が本格化する中,自治立法権の担い手としてその役割がますます重要となっている地方議会の活性化に寄与することを目的に,大学・大学院の取組としては全国初の試みとして,一昨年スタートしたものです。第3回目となる本年は,市議,町議ら14名の参加を得て実施しました。
 スクールでは,まず,公共政策大学院の教授陣が,地域主権改革に向けた地方議会の立法権拡充の重要性や政策議論の進化の必要性,自律的な地域づくりと地球温暖化対策との親和性などについて講義を行うとともに,議会改革の仕掛人(キーパースン)を外部講師としてお招きし,先駆的な取組について紹介していただきました。これを受けて受講者は,2つのグループに分かれ,分科会形式で情報・意見交換,討論を行いました。
 中でも,「<ワークショップ>地域主権改革の影響と対応」では,地域主権改革が地方に対してどのような効果・影響をもたらすか,また,地方はどのような対応をしていくべきか(地方はどう変わらなければならないか)について,3日間で議論を整理し,地方の対応や国への要請内容の取りまとめを行いました。また,2日目の「徹底討論」では,夕刻から3時間余りにわたり,議会改革に関する討論が交わされ,受講者の考え方の違い,各議会が営々と培ってきた文化・歴史に根差す「常識」の相違も浮かび上がって大激論となりました。
 実施後のアンケートでも高い評価をいただくことができ,地方議員の間で,受講者同士が共に学び,情報交換し,議論することができる当スクールのような場が切望されている様子が強くうかがえました。
 折からの猛暑の中,地域主権や地方議会のあるべき姿について熱っぽく論じ合い,グループの結論を導いていく参加者の姿に,時代が動く予感,うねりのようなものが感じられた文字通り熱気あふれる3日間でした。
 
サマースクール第3期生の集合写真 講義風景
サマースクール第3期生の集合写真 講義風景
少人数でのワークショップ 全体会議で振り返り
少人数でのワークショップ 全体会議で振り返り
 
(公共政策学教育部・公共政策学連携研究部)
 

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