「レンズを通して見る博物館−ケータイカメラの撮り方講座」を開催 |
7月30日(金)と8月1日(日)に,総合博物館で「レンズを通して見る博物館−ケータイカメラの撮り方講座」を開催しました。理学院自然史科学専攻・大学院共通授業「博物館コミュニケーション特論」(担当:総合博物館・天野哲也教授,湯浅万紀子准教授)の授業の一環として,7名の大学院生がこの講座を企画・運営し,検証しました。
彼らは,総合博物館への来館経験が少ないとされる本学1年生に対し,博物館のイメージや興味のあるワークショップなどについて質問紙調査を実施しました。この調査の分析を経て,1年生にまず来館してもらい,博物館を利用する魅力を知ってもらい,再訪を促すことを目的に,身近な携帯カメラで展示物や展示空間を撮影する講座の開催を企画・立案しました。授業の後に参加できる平日の短時間の講座と,週末の長時間の講座という2コースを設定し,博物館の教員会議でこの企画を提案して,了承を得ました。チラシとポスター,生協食堂用のポップの制作や,教養棟での広報,講座のブログやtwitterの開設など,PRも大学院生が担当しました。受講者29名の内,約半数が1年生であり,3分の1が今回初めて来館した学生でした。
講座では,携帯カメラの撮影方法や構図,そして写真を撮影することの意味などについて,写真家の石崎幹男氏から講義していただきました。その後,自由に館内を撮影して回り,各自が気に入った1点の写真を選んで掲示しました。参加者独自の視点による個性的な写真を前にして,参加者や大学院生による投票により最優秀賞と優秀賞,そして石崎氏が選ぶ石崎賞を決定し,石崎氏に講評していただきました。参加者達の撮影に同行し,参加者達が何枚も撮影した写真を見せ合うなど和やかな場を演出したのも,大学院生達です。
講座後の質問紙調査によれば,参加者は講座内容に満足し,来館経験の少ない参加者の3分の2以上が1ヶ月以内に博物館を再訪したいと回答し,講座の目的は達成されたと言えるでしょう。参加者が撮影した写真は全て,大学院生がパネルにし,当館の2階に展示しています。また,情報基盤センターの協力で,これらの作品を「教育情報システム」の端末トップページに載せ,本学の学生にアピールし,さらにOCWで広く学外にも公開する予定です。
ぜひこの写真をご覧いただき,博物館の新しい一面を皆様にも発見していただきたいと思います。
本授業の過程は,総合博物館ホームページで紹介しております。
http://museum-sv.museum.hokudai.ac.jp/activity/education/hakucom/10/ |
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講座の様子 |
講座参加者の作品の展示(総合博物館2階) |
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(総合博物館) |
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