12月15日(水)に本学事務局において,「市長とおしゃべりしませんか?」が開催されました。これは札幌市の上田文雄市長が市民の活動を知る企画の一つで,市長が自ら活動する市民の現場に赴き耳を傾けるというものです。第4回目となる今回の企画は札幌市のお誘いを受けて人材育成本部女性研究者支援室と共同で進めました。テーマは,女性研究者の視点からみた地域活性のための研究成果の活用,住みやすい街,外国籍研究者やその家族の札幌での暮らしなどが話題となりました。
研究面では札幌のIT化を進めるにあたり本学研究者の研究成果が活かされていることや,札幌市の冬の問題である雪を水資源として有効利用することなどの提案がされました。また,札幌市の地域に根ざした研究への助成の拡大などがありました。生活面では多くの女性研究者が抱える問題(研究者パートナーの支援,子育て,夜道の防犯など)や北大周辺での自転車走行・市街地の駐輪場,札幌市の案内などを多言語で表示するなどがあげられました。
その中でも,優秀な若手人材を札幌に呼び寄せるためには保育所や学童保育の充実化が重要であることが取り上げられました。平成22年5月に開所した北大事業所内保育所「ともに」については,保育所のモデル事業ケースとして本学と札幌市が連携して独自の評価・運営をし,札幌の保育の基盤モデルとできないかなどの提案がされました。
このような交流をきっかけとして,本学が札幌市にあることの意義を深めていき,女性研究者ネットワークを活かして,札幌市の活性・発展,さらには優秀な研究者が集まるような街づくりの推進が期待されます。 |