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教育GPシンポジウム「大学博物館から拓く学生教育の未来3」開催

 総合博物館では,12月18日(土)に1階「知の交流」コーナーにおいて,常磐大学大学院・教授の水嶋英治先生,九州大学大学院・准教授の平井康之先生,九州大学総合研究博物館・准教授の三島美佐子先生を講師に迎え「大学博物館から拓く学生教育の未来3」と題し,他大学の博物館の教育活動や課題について紹介していただきました。
 シンポジウムでは,まず,理事・副学長・教育改革室室長の脇田稔先生からの挨拶,総合博物館の天野哲也先生からの趣旨説明のあと,三島先生より「九州大学総合研究博物館での実践的取り組み」と題し,移転が決まっている九州大学総合研究博物館の事情を活かした実践的教育や課題について講演していただきました。
 次いで,平井先生より「デザイン思考とミュージアム」と題し,内外の博物館,美術館と連携しながら行っているデザイン教育について,実際の学生の作品を例に挙げながら講演していただきました。堅い印象だった大学博物館の入り口をリニューアルする試みや,九州大学総合研究博物館の移転を受け新しい博物館のデザインを課題にする取り組みなど,三島先生にもご説明いただいた「九大博の現状」に即した教育活動についてご紹介いただきました。
 本学総合博物館からは,「北大教育GP『博物館を舞台とした体験型全人教育の推進』−3年間の取組の成果と課題−」と題し,教育GP事務局の河原法子さんと,教育学院修士1年でミュージアムマイスターの桜庭那々美さんより,3つの段階からなる教育システムやミュージアムマイスター認定制度など,最終年度を迎えた教育GPの取組について紹介していただきました。
 最後に,水嶋先生より「学芸員の専門性とプロフェッショナリズム−新しい学芸員養成課程における人材育成の可能性」と題し,常磐大学の学芸員養成課程について講演していただきました。理論・理念と実学をリンクさせることの必要性や,水嶋先生が行っている実物教育の授業紹介など,学芸員に求められる資質やプロの学芸員養成のために必要な教育について語ってくださいました。
 発表者全員に対する質疑応答時間には,多くの参加者から感想や質問,意見が寄せられ,貴重な意見交換の場となりました。

 
講演の様子 質疑応答の様子
講演の様子 質疑応答の様子
 
(総合博物館)
 

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