経済学研究科会計情報専攻(会計専門職大学院)では,1月28日(金)に,日本公認会計士協会北海道会ならびに札幌証券取引所との共催で(後援:(社)日本内部監査協会),国際会計基準審議会(IASB)の理事である山田辰己氏を講師に招き講演会を開催しました。
山田氏は,「IFRSの設定の現状について−米国会計基準とのコンバージェンスの進展にも触れて−」という演題で講演されました。IFRSは国際的な会計基準の統一を図るためにIASBによって設定された基準で,2010年3月期決算からわが国でも任意適用が認められています。さらに,金融庁の方針として,2015年にもすべての上場会社に適用が義務づけられる可能性があり,経済界では高い関心が寄せられているテーマです。また,会計監査を行う公認会計士や会計制度の研究者もその動向に注意を払っています。
こうした状況を反映して,道外からの参加者を含め,200名程の公認会計士,企業の経理・監査担当者,さらには会計研究者や会計学を学ぶ学生が参加し,山田氏によるIFRSの動向に関する説明に熱心に耳を傾けていました。
山田氏をはじめ, IASB設立当初からの主要メンバーの任期満了を今年6月に控え,残された重要な基準の設定作業が急ピッチで進められています。こうした重要基準の設定見通しについて,具体的で詳細な解説が行われたことで,会計実務従事者や今後会計専門職を目指す学生にとって極めて有意義なセミナーとなりました。
会計専門職大学院では,日本公認会計士協会北海道会などと協力して,今後もIFRSの動向や詳しい実務対応などに関する講演会,セミナーなどを開催することで,北海道地域の企業におけるIFRSへの対応に役立つ情報の提供を行っていきたいと考えています。 |