部局ニュース

ポーリン・レーン書簡を大学文書館で受贈

 大学文書館では1月14日(金)に,ポーリン・レーン(Pauline Roland Sistare Lane,1892-1966)書簡6点を,沼田勇美氏からご寄贈いただきました。
 ポーリン・レーンは,1892(明治25)年12月7日京都で生まれ,父のジョージ・M・ローランド宣教師が札幌組合教会へ赴任するにあたり,1896(明治29)年10月に来札しました。1922(大正11)年,北海道帝国大学予科の外国人教師(英語担当)であったハロルド・M・レーンと結婚後は,北大構内の外国人官舎(北11条西5丁目)で1942年まで暮らしていました。ポーリン・レーン自身も,1928〜29,37〜42年にかけて,予科で英語を教えていたこともあり,北大生たちから大変慕われていました。
 この度,受贈した書簡は,1920年代後半〜1930年代頃,ポーリン・レーンが,齋藤丸竹味噌醤油醸造所(北1条西14丁目)を営む齋藤家の家族に宛てた封書です。齋藤家の遠戚にあたる沼田勇美氏が齋藤家から譲り受けたものです。齋藤甚之助・与祢夫妻宛てが1通,夫妻の長女である齋藤初恵宛てが5通です。書簡からは,ポーリン・レーンが,長女(北海道庁立札幌高等女学校生徒)の英会話の家庭教師でもあったことから,齋藤家とのあたたかい交流がうかがえます。
 今後,受贈資料については,沼田勇美氏から提供を受けた書簡の解説文や写真画像と共に,大学文書館において大切に保管し,幅広く活用していきます。

 
ポーリン・レーンと齋藤家(1932〜33年頃)(中央がポーリン・レーン,右端が齋藤初恵) 齋藤初恵宛てポーリン・レーン書簡(1927年)
ポーリン・レーンと齋藤家(1932〜33年頃)
(中央がポーリン・レーン,右端が齋藤初恵)
齋藤初恵宛てポーリン・レーン書簡(1927年)
(日本女子大学校に進学した初恵に宛てたもの)
 
 
(大学文書館)
 

前のページへ 目次へ 次のページへ