理学部生物科学科(高分子機能学)では平成19年度から毎年,ひらめき☆ときめきサイエンスを実施してきました。今年度は,7月30日(土)に,「MISSION:遺伝子コードを解読せよ!〜PCRと電気泳動で米の品種を特定する〜」と題し,高校生を対象に実施しました。参加者は高校生12名,保護者1名合わせて13名ありました。学科の研究室スタッフおよび7名の実施協力者(学部学生・大学院生)が,予備実験や研究体験指導の方法など事前準備をしっかりと行いました。
当日は,総合博物館前に午前9時30分に集合し,理学部5号館3階学生実験室へ移動しました。最初は自己紹介から始め,アイスブレイクを兼ねてクイズ形式で科学研究費の説明を行いました。全員に真新しい白衣を着用してもらい,安全講習および基本的な実験機器の使い方を説明しました。徐々に緊張がほぐれ,実験への集中力が増していき,初対面同士の仲間と協力し合い,高校生と支援にあたった大学院生との間で有意義なコミュニケーションを取ることができるようになっていきました。
プログラムの後半には高校生も実験操作に慣れてきたためか,将来の科学研究者を彷彿とさせる真剣な表情を随所に見せ,グループでの話し合いやプレゼンテーションも盛り上がっていきました。このような科学の実体験を通して,本プログラムで掲げた目標に到達できたのかもしれないと感じさせられました。
その後のクッキータイムでは,研究室の学部学生・大学院生も合流し,進路相談や大学での過ごし方など,高校生の質問にフランクに答える光景が見られました。修了式では,実施代表者から未来博士号を授与しました。スケジュールの遅延がありましたが,参加者は時間いっぱいまで会話を楽しんでおり,とても有意義な企画でした。なお本プログラム実施の様子は,北海道新聞(7月31日朝刊)に掲載されました。また,本学オープンコースウェアでも動画公開される予定です。
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高校生全員で白衣を着用して実験に 臨む様子 |
実験結果を大学生と真剣に話し合う |
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修了式で未来博士号を授与 |
(理学院・理学研究院・理学部,生命科学院・先端生命科学研究院)
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