総合博物館では7月2日(土)から10月2日(日)まで,第74回企画展示「Lepidoptera 空を舞う昆虫たち チョウとガの世界」を開催しています。開幕に先立ち,7月1日(金)午後にオープニングセレモニーが開かれ,津曲敏郎館長,山口佳三理事・副学長,今回展示されている標本コレクションをご寄贈くださった日本鱗翅学会会員の青山慎一氏よりご挨拶をいただき,3氏によるテープカットが行われました。会場は総合博物館1階の「知の交流・統合コーナー」および3階「企画展示室」の2会場になります。
4億年の昆虫の歴史の中で,もっとも進化した種のひとつが「レピドプテラ(鱗翅目(りんしもく))」です。レピドプテラ(鱗翅目)とは,翅に鱗をもった昆虫のことで「チョウとガ」が含まれます。企画展示では通常展示していない約2万点のチョウとガの大変貴重な標本が並べられており,レピドプテラの多様性を体感できる展示スペースとなっています。大きな翅で空を舞う「チョウとガ」,レピドプテラが進化してきた道筋を他昆虫と比較しながら展示します。
レピドプテラには,アゲハチョウやモンシロチョウ,ミノムシのようになじみ深い昆虫も多く含まれます。カイコは絹をつくりだす昆虫で昆虫産業の中心的存在。マイマイガやヨトウガ,アメリカシロヒトリは人に害をあたえる衛生害虫,農業害虫です。世界に約50万種と言われるレピドプテラの種多様性と人との関わりを紹介します。
また本学では,レピドプテラに関する生物学(分類,系統,遺伝子)が研究されてきました。その研究の系譜とコレクションも紹介しています。8月1日(月)には入場者が1万人に達し,1万人目の来場者となった親子に津曲館長からオリジナルグッズが贈られました。
 展示解説を行う大原昌宏教授 |
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入場者1万人記念セレモニーの様子 |
(総合博物館)
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