スラブ研究センターにおいて,グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成」が主催する「境界研究」サマースクールプログラムが8月1日(月)〜8日(月)にわたり開講されました。
この教育プログラムは,大学院共通授業科目「境界研究III・IV」としても開講され,国内外から様々な地域や分野を研究する専門家を講師として招き,英語による講義を通じて境界研究の多様な事象を紹介するというもので,今年度は,北東アジア,中央ユーラシア,中東欧,中東などの地域における境界問題と,それにまつわる民族,言語,出入国管理,エネルギー,環境などの諸問題がテーマとして設定されました。
30名余りの履修者には,本学の大学院生のみならず,海外(バングラデシュ,インド,中国,フィンランド,カナダ,モザンビーク,スペイン,ドイツ,ロシア,エストニア,カザフスタン)からの若手研究者も含まれており,連日,講師との間で活発な質疑応答が交わされました。また,フィールドワークでは根室市,知床・羅臼町を訪問し,北方領土問題や世界自然遺産についても理解を深めました。
講義最終日には修了証書も授与され,学内履修者にとっては英語での講義と討論のスキルアップの機会に,そして海外から参加した若手研究者にとっては,日頃馴染みのない新たな境界問題に触れるとともに,日本の学生との交流を深めた,またとない機会になったようです。
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セント・アンドルーズ大学Kamusella氏 の講義 |
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総合博物館前で記念撮影 |
(スラブ研究センター)
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