北海道大学病院では,10月3日(月)から一部診療科において仮稼動を行っていた入退院センターが,11月1日(火)から全診療科を対象に正式稼動しました。現在看護師3名,事務スタッフ12名が業務にあたっています。
これまでは,例えば入院の際には,入院の手続きは医事課窓口で,入院時の問診や入院中の過ごし方の説明は病棟で,付き添い用宿泊施設であるファミリーハウスの申し込みは医療支援室で行っていました。そのため,患者さんはその都度目的によって異なる窓口に赴く必要があり,病気を抱えた方々に大きな負担を強いてきました。
今回開設された入退院センターは,上述の手続き等,入院・退院に関する基本的情報提供と相談業務を一元化・標準化し,患者さんに優しく親切な支援を行うことを目的としています。患者さんの導線の短縮を目指して,可能な限り患者さんを動かさず,職員が動く体制を構築しました。プライバシーの守られた相談ブースも設置されています。また,これまでは外来・病棟・医事課窓口等の各所で行われていた業務を集約することで効率化を図り,医師や看護師の業務負担を軽減することで,より診療や看護に専念できる環境が整備されます。
今後はベッドコントロールや持参薬識別入力,入退院に関する医療費・福祉相談等への業務拡大も予定しています。入退院センター機能の充実によって,患者サービスの向上,ひいては医療の質の向上が期待されています。
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入退院センターの全景 |
相談ブース |
(北海道大学病院)
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