部局ニュース

ESDキャンパスアジアプロジェクト

 教育学部では平成23年度日本学生支援機構のショートステイ・ショートビジットプログラムに採択された「ESDキャンパスアジアプロジェクト」によって,9月25日(日)から10月2日(日)の8日間にわたり,5名の高麗大学校(韓国)教育学部生を受け入れ,また10月30日(日)から11月6日(日)の8日間にわたり,5名の本学教育学部生を高麗大学校に派遣しました。
 本プロジェクトは,社会の健全な持続的発展が,次世代への教育機能に依存するというスタンスを明確にし,現代社会が直面する社会的危機に挑戦する若い世代の国際的な人脈形成を支援するとともに,アジアの複数の大学が連携して,教員と学生を共有化した学習環境の形成(キャンパスアジア)という目標を持って行われました。学生はBuddy Programによって互いに生活や修学を支援しあいながら,下記の授業目標を念頭に,それぞれの大学で英語での「ESD国際科目」を受講しました。

(1)社会の持続的発展には教育が一義的な重要性も持つという認識
(2)国家的な利害を越え,学際的かつ科学的認識に基づく世界的公共精神の獲得
(3)いかなる社会にも存在する社会的格差の是正にむけた洞察力と実践的能力の涵養

 両大学の最終日には,各学生が,それぞれの独自の主題について英語によるプレゼンテーションとディスカッションを実施し,議論を経た後,主題をレポートにまとめて提出することによって,互いの大学による単位認定がなされました。このプロジェクトには2名の高麗大学校教育学部教員が参加し,並々ならぬESDに関する国際交流の姿勢が窺え,来年はさらに広範なアジアの学生に開かれたプロジェクトとして継続される予定です。

ESD: Education for Sustainable Development of Societies
  社会の持続的発展に果たす教育の重要性を認識し,その教育機能を高めることを目的とする。
本学正門にて 高麗大学校での受講風景
本学正門にて 高麗大学校での受講風景
高麗大学校管理棟前にて
高麗大学校管理棟前にて

(教育学院・教育学研究院・教育学部)


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