6月25日(月),地球環境科学研究院・環境科学院は台湾国立東華大学環境学院との間で部局間学術交流協定を締結しました。これは研究者・学生による研究及び学生交換プログラムについて,教育的・学術的な相互交流を推進するというものです。
台湾国立東華大学は台湾政府が1994年に台湾東部の学術と文化水準の向上を目的として設立した国立大学で,自由,民主,創造,卓越を理念としています。大学は8つの学院から構成され,環境学院はそのうちのひとつで2009年に設置された新しい学院です。
新たな大学の設立に際し,世界の一線で活躍するスタッフによって組織された経緯もあり,東華大学環境学院は内外のフィールド研究を牽引する研究者を擁しています。特に,本学も連携しているスミソニアン熱帯林研究センター(米国)の東南アジア熱帯多雨林大面積長期研究プロジェクトの統括責任者も東華大学に加わり,近年では本学と東華大学の生物多様性共同研究の舞台もマレーシアから台湾に広がっています。国際長期生態学研究ネットワーク(ILTER)や博士研究員の長期受入れの連携実績をベースに,アクティブな研究教育交流プログラムを構築すべく,この度,部局間交流協定を締結するに至りました。
東華大学で行われた調印式では,同大学から呉茂昆学長をはじめ夏禹九学院長ら関係者の方々が,本院からは嶋津克明地球環境科学研究院長・環境科学院長,甲山隆司地球環境科学研究院長補佐・環境科学院副学院長,福井 学教授(低温科学研究所),島村道代特任助教(地球環境科学研究院)が出席しました。 また,調印式の後にはそれぞれの大学の紹介が行われました。
翌26日(火)には,東華大学環境学院から夏学院長をはじめ7名の研究者及び博士課程の学生2名が,本院からは嶋津研究院長・学院長,甲山研究院長補佐・副学院長,島村特任助教等が出席し,双方の研究者から各人の教育・研究活動の概要について紹介があり,その後質疑応答が行われ,予定の時刻を超過するほどの活発な意見交換が行われました。