会計専門職大学院(経済学研究科会計情報専攻)では,6月5日(火)に人文・社会科学総合教育研究棟W102教室で北海道財務局の協力を得て,公認会計士・監査審査会委員の廣本敏郎氏を講師に招き,特別セミナーを開催しました。
公認会計士・監査審査会は,金融庁において公認会計士試験の実施のほか,監査法人及び公認会計士が行う監査の品質についての審査及び検査などの業務を所掌しています。
廣本委員は,「公認会計士の使命」とのテーマで,公認会計士・監査審査会の業務と公認会計士の使命について講演されました。
監査監視機関としては,日本公認会計士協会が監査法人に対して実施しているレビューを前提に審査及び検査を行っていることと,今までの審査及び検査の実施状況について説明がありました。
また,試験実施機関としては,公認会計士合格者数は中・長期的には増加基調にあり,最近待機合格者の問題もあるが,現在の経済社会では会計リテラシーを持った人員が必要とされていること,市場経済における会計の意義や実体経済を支える金融・資本市場において会計・監査専門家に期待されている役割について説明がありました。
最後に,学生には,公認会計士試験にチャレンジし,現代のグローバル化,複雑化した経済社会において重要な会計,監査の知識を身に付けて我が国の経済の健全な発展のために活躍して欲しい旨が述べられました。
当日は,本学の経済学部及び経済学研究科の学生と教員を中心に58名が参加し,盛況のうちに講演会を終了しました。