はじめに
このたび,民間企業派遣研修生として平成23年4月から平成24年3月までの1年間,株式会社電通で“ソーシャル・コミュニケーション戦略プロデューサー塾”を受講し,修了いたしましたので,そのご報告をさせていただきます。研修の概要
本学と株式会社電通北海道の連携協定に基づき,人材育成の観点から職員1名が派遣され,私が7人目でした。私が参加した“ソーシャル・コミュニケーション戦略プロデューサー塾”は全国から,2市役所・1県の職員と,防衛省陸上自衛隊・海上自衛隊,宇宙航空研究開発機構(JAXA)の方々が参加し“地域における様々な課題に対し,コミュニケーションにより課題解決能力を養成する”ことを目的に様々な講義や課題に取り組みました。
1年間のスケジュール
4月〜5月:集合研修1年間の研修にあたり必要となる広告の基本的な知識や,実際の事例など座学を中心に(時にはフィールドワークにより)体系的に学びました。また,演習課題が多数用意され,個人,チームでのプレゼンテーションを行うなど,吸収した知識を実践的にアウトプットする機会が多くありました。
6月〜12月:OJT研修
6月中旬からはOJT研修として営業部署に配属され,トレーナーの方に同行する形で各種イベントやキャンペーンなどの打ち合わせ及びその現場に同行させていただきました。クライアントに対する姿勢(立ち振る舞い,考え方など)を,最前線で学ぶことができました。1月〜2月:希望局研修
1月からは3月の研修成果発表に向けて,自分で派遣元の課題を設定しその解決に向けて指導・助言等を受けるため,希望する部署へ配属されます。私は戦略・プランニングの部署を希望して配属となりました。課題のテーマを“外国人留学生の増加”に絞り,分析や戦略の立て方,施策アイディアについて助言・指導をいただきました。3月:研修成果報告会
3月上旬にお世話になった電通社内の方々の前で本番の予行演習としての発表会を行い,3月23日(金)に本学百年記念会館にて研修成果発表を行い修了となりました。研修を振り返って
研修中は,何回も何十回も自己紹介を行いました。自己紹介は基本的なことだと思っていましたが,自分がどんな人間であるかを手短に説明し相手にわかってもらおうとすることが,どれだけ大変かを思い知りました。自己紹介ひとつを取っても,相手に“伝わる”ために,相手の目線に立ち,時には分析し戦略を立てて実行に移す,研修を通してこのような一連の流れを学ぶことが出来たと思っています。3月の研修成果発表の企画書の作成では中々形にできず生む苦しみを味わいました。諦めず最後まで要領の悪い私に辛抱強くお付き合いしてくださいました,電通社員の皆様,研修生の皆様方には,本当に感謝の念に堪えません。電通社内での発表後に,ご指導いただいていた営業部長から褒めていただいた時は本当に嬉しく,大きな達成感がありました。
この1年間の研修で得た,課題に対する考え方や,人とのつながりの大切さを大事にし,本学の職務に還元していきたいと思っています。
最後になりますが,本研修の機会を与えてくださいました,株式会社電通,株式会社電通北海道及び本学関係者の皆様に深くお礼申し上げます。