理学研究院附属地震火山研究観測センターでは,9月12日(水),えりも町において,防災教育とサイエンスカフェを実施しました。
平成23年3月1日,理学研究院とえりも町は,防災教育,学術文化,地域振興,人材育成等の幅広い分野において連携,協力を深めることを目的として,相互協力協定を締結しました。今回の行事は,相互協力の一環として実施しました。
当日は,えりも高校3年生40名を対象に,午後から,谷岡勇市郎センター長がえりも町の将来の地震・津波について講義を行い,その後,定池祐季助教による災害時に感じるジレンマを疑似体験するワークショップを実施しました。夕方には,西えりも生活館において,4回目となる「サイエンスカフェ in えりも」を開催し,約50名の方々にお集まりいただきました。谷岡センター長からの,6月末に発表された北海道の津波浸水予測などを踏まえた将来の地震・津波についての話題提供を受けて,地元の方々から様々な質問が寄せられました。
アンケートでは,「津波のすごさを改めて感じることができましたし,これからの津波との向き合い方や対策を知ることができました」「災害にあった時に,今回考えたことを思い出し,実行できれば良いと思いました」(えりも高校生),「歴史的な地震の起こる経過が理解できた。過去の地震で津波が来た所まで,津波が来ることが理解できた」(サイエンスカフェ参加者),などのコメントを寄せていただきました。
本センターでは,今後もえりも町をはじめ,北海道各地で地域貢献を目指した普及啓発活動を継続していきたいと考えています。