9月29日(土),薬学部臨床薬学講義室において生涯教育特別講座・秋季講演会を開催し,薬学部同窓生,薬学部学生,薬学部教職員など,64名が参加しました。
薬学部生涯教育特別講座は,北海道大学薬学部同窓生を含む医療関係及び関連領域の仕事に従事している方を対象に,医療における諸問題について最新の情報を提供することを目的として実施されています。
はじめに,札幌厚生病院副院長・臨床治験センター長 狩野吉康先生から,「C型肝炎治療のRapid Stream」という演題で,C型肝炎治療の歴史,新薬の有効性,ウイルスの遺伝子型について,臨床事例を含むわかりやすい説明がありました。続いて,本学医学研究科消化器内科学分野教授 坂本直哉先生から,C型肝炎ウイルスの分子生物学的研究法,インターフェロン療法,リバビリン・テラプレビルを加えた3剤併用療法,臨床試験中の新規抗ウイルス薬の研究成果について講演がありました。会場からは数多くの質問が寄せられ,活発な議論が行われました。「C型肝炎治療の研究がこんなに進んでいるとは知らなかったので勉強になりました」「C型肝炎の治療に関する現在までの流れ,今後の展望について知識を深めることができました」など,感想も多数寄せられました。
来年度の生涯教育特別講座も春と秋に開催します。
詳細は決定次第,薬学部ホームページ(http://www.pharm.hokudai.ac.jp/)に掲載します。