9月19日(水),総合博物館ではタイ王国の国立科学博物館と部局間交流協定を締結しました。
タイ国立科学博物館は,タイ王国における科学教育のセンターとして1995年に設置され,2000年に開館しました。ラーマ9世博物館,自然史博物館,情報科学博物館などの10部局,職員約120人からなる研究教育機関であり,科学技術,研究開発,生物多様性など科学に関する知識を普及することを目的としています。総合博物館では2007年4月から2012年3月までの間,タイ国立科学博物館研究員に研究指導を行っており,また,2011年4月にはタイ王国沿岸部で採取された魚類の分類に関する共同調査を行い,約700個体の標本を登録しました。
これらの実績を踏まえ,今後,魚類のみではなく生物全般の共同調査,標本の交換や合同シンポジウムの開催,研究員・学生等の受け入れを通じた教育面での相互交流を行うことを目的に,部局間交流協定を締結することとなりました。本締結により,総合博物館の部局間交流協定数は16件となりました。
調印式には,タイからは館長のPichai SONCHAENG博士ほか7名の方が来日され,総合博物館からは副館長である大原昌宏教授のほか,5名の教員が出席しました。