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教育学研究院が研修会
「障害学生支援における基本理念と組織づくり」を開催

講義の様子(左から,要約筆記スクリーン,手話通訳者,金澤先生)

講義の様子(左から,要約筆記スクリーン,手話通訳者,金澤先生)

研修会ポスター

研修会ポスター

 2月1日(金)午後4時30分から同6時まで,学術交流会館小講堂において,「障害学生支援における基本理念と組織づくり」と題した研修会を開催し,講師として群馬大学教育学部の金澤貴之准教授をお招きしました。(担当:教育学研究院 准教授 松田康子)
 金澤先生は聴覚障害学生支援を専門とした研究者であり,群馬大学障害学生支援室の担当専門教員としても活躍されています。
 研修会の講義は,障害者基本法の改正という状況説明から始まり,その理念と組織づくりに関し,実践に根差した説明が行われました。60名ほどの聴衆の中には,本学教職員をはじめ,他大学で障害学生支援に携わる方や,障害を抱える学生もおり,研修会終了後も講師に語りかける参加者が後を絶たないほど,盛会のうちに幕を閉じることができました。
 また,今回の研修会では,情報保障として「要約筆記」と「手話通訳」を外部委託により実施しました。「要約筆記」は4人の連携で,講師の声をパソコン入力によって文字に変換し,プロジェクターを通してスクリーンに映し出すもので,健聴者にとっても有益な情報伝達手段でした。
 なお,障害者条約批准に向け,一昨年,平成23年8月に改正された障害者基本法によって,高等教育における障害学生支援は,善意による実践から障害学生に対する権利保障へと明確に位置付けられました。これは全ての大学において共通するものであり,大きな意味を持つものと,本研修会を通して改めて確認がなされました。
 また,そのために何をすべきか,本学での障害学生支援を組織的にどのように展開していくかを考える上でも貴重な研修会となりました。

(教育学院・教育学研究院・教育学部)

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