2月9日(土),大学文書館では,元工学部教授の東 晃氏(1922-2001)が1954〜1959年にかけて札幌市内・本学構内などを撮影したカラーフィルム(スライド形態)94点を受贈しました。
寄贈者は,ご息女である東眞理子氏・東恵美子氏です。東家旧蔵資料を整理されている山崎敏晴氏(中谷宇吉郎没後50年記念事業実行委員会事務局長)が,このカラーフィルムを発見されました。フィルムには,緑色を基調として配色された古河講堂,理学部(現総合博物館),宮部金吾記念館(植物園内)のほか,「白堊館」と呼ばれた工学部,低温科学研究所,中央講堂など,現存していない建物も往時の姿で写っています。
また,フィルムには,1955年当時の豊平橋や時計台,1954年第5回さっぽろ雪まつりから始まった市民製作の雪像など,札幌の歴史を物語る写真も含まれています。1950年代当時,日常的な風景写真は白黒写真が一般的であり,大変珍しい写真群です。
大学文書館では,受贈フィルムを大切に保管し,フィルムのデジタル画像を3月より一般公開・利用に供していきます。