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地震火山研究観測センターが2012年度シンポジウムを開催

 理学研究院附属地震火山研究観測センターでは,3月20日(水)に学術交流会館小講堂において,2012年度センターシンポジウム「世界に出て 北海道を知る〜地震火山研究観測センターの海外調査研究〜」を開催しました。
 地震火山研究観測センターでは,世界中で発生する地震・噴火・津波の事例研究を通して,北海道や日本の地震・噴火・津波への理解を深めるため,世界各国の研究者と共同で研究観測を実施しています。そこで,本シンポジウムは,本センターが実施している海外調査研究の成果の一端を市民のみなさまにご紹介する機会として開催しました。当日は,一般市民,防災関係機関の方々など,参加者は約100名にのぼり,会場にはテレビ局の取材も入りました。また,USTREAM中継を同時に開催し,遠隔地の方にもご覧いただくことができました。
 シンポジウムでは,谷岡勇市郎センター長による開会挨拶の後,次の5つの講演が展開されました。「パプアニューギニア,ラバウル火山における火山性津波の調査」(西村裕一助教),「ニュージーランド,ホワイトアイランド火山における地球電磁気観測」(橋本武志准教授),「インドネシア,ロコン火山における地震・地殻変動観測」(青山 裕助教),「ノルウェー,北大西洋における海底地震観測」(村井芳夫准教授),「ロシア,カムチャツカにおける地震火山観測」(高橋浩晃准教授)。これらの講演要旨については,地震火山研究観測センターホームページよりご覧いただくことができます。
http://www.sci.hokudai.ac.jp/isv/center/seminer/symposium/2012-3/post-92.html
 シンポジウムは盛況のうちに終わり,アンケートでは,「様々な海外での活動状況を知る事ができて良かった」「海外との対比,世界の研究者との協力による研究を日本や北海道の研究にフィードバックさせる発想が良い。」などのコメントを多数寄せていただきました。本センターでは,平成24年度中,従来の研究活動に加え,地震・津波・火山・地域防災に関わるテーマを中心に,各地で多くの講演・研修等を実施してきました。今後も皆様からいただいた期待と激励を真摯に受け止め,地域貢献を目指した普及啓発活動を継続していきたいと考えています。
講演の様子

講演の様子

(理学院・理学研究院・理学部)

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