部局ニュース

環境科学院・農学院環境資源学専攻によるグローバルCOEプログラム「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成」事業が終了

山中拠点リーダーを囲むスタッフ

山中拠点リーダーを囲むスタッフ

 3月31日(日),平成20年度採択の環境科学院・農学院環境資源学専攻によるグローバルCOEプログラム「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成 −地域と地球のための適応戦略提言−(拠点リーダー:教授 山中康裕)」が5ヶ年度間にわたる補助事業を終了しました。
 本プログラムは「100年観測網の構築」や「研究はもとより,行政や企業,教育などの現場で活躍できる環境リーダーの育成(マルチプル・キャリアパスの提示)」を目標に掲げ,インドネシア・モンゴル・ロシアの海外3拠点から構成される海外観測留学生推進室,北方生物圏フィールド科学センターの所有するフィールド施設を活用した国際プロジェクト推進室,多彩なキャリアパス開拓を目指す実践の場との人的交流を行う環境教育研究推進室の3推進室と,統合モデリングタスクフォース,政策提言タスクフォース,南極大学タスクフォース,これらの活動を支えるGCOE支援ユニットにより,教育・研究活動を進めて参りました。
 特に人材育成事業では,海外3拠点を利用して行う海外サマースクールと,北方生物圏フィールド科学センターの研究林や臨海実験所等を利用して行う国際サマースクールの開催,GCOE-RA,国際学会・ワークショップ等参加支援,海外交流・調査支援,海外研究者招聘,人材育成自由企画等の公募事業を行いました。この結果,延べ数で,263名のRA雇用,118名の海外学会等参加支援,55名の海外交流・調査支援,また海外サマースクールには108名,国際サマースクールには57名が参加しました。さらに戦略的な留学生支援の結果,環境科学院では留学生の受入が増加し,環境起学専攻の再編によって実践環境科学コースと英語の講義のみで修了が可能な国際環境保全コースの2つのコースが新設されました。
 また,GCOEとともに実施した組織的な若手研究者等海外派遣プログラム「環境科学に関する海外パートナーと協働した若手研究者育成および国際的共同研究の推進」でも,延べ数で,若手研究者を52名(うち2ヶ月以上の長期派遣43名),修士課程および博士課程学生66名の海外派遣を行いました。
 これらの活動を通じ,海外ではモンゴル,シベリア,ドイツ,米国の大学と,国内では星野リゾートトマム・占冠村,環境中間支援4団体と,連携協定を結ぶこともでき,統合フィールド環境科学の教育研究拠点が形成されたと言えます。今後は引き続き,国内外の機関と連携し100年観測網を維持・管理してゆくと共に,人材育成を継続していきます。

(環境科学院・地球環境科学研究院,農学院・農学研究院・農学部)

前のページへ 目次へ 次のページへ