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総合博物館で「卒論ポスター発表会」を開催

 総合博物館では平成21年度より「ミュージアムマイスター認定コース」を設定し,この認定コースの社会体験型科目の一環として平成20年度より「卒論ポスター発表会」を開催しています。卒業を控えた学部学生が,4年間で学んだことや研究した成果をA0サイズ1枚のポスターにまとめ発表します。卒業研究を市民の方々や他分野の学生にわかりやすく発表し,質問に答えることによって,コミュニケーション能力の向上を図ることを目的としています。
 平成24年度は,3月2日(土)・3日(日)に,総合博物館1階「知の交流」コーナーで開催しました。ポスターとホームページでの公募により,文学部から3名,理学部から4名,農学部から5名の計12名が参加しました。
 発表者達は1枚のポスターを完成させるまでに,ミーティングを重ね,総合博物館教員の指導を受け互いに意見交換し,改訂を繰り返しました。また,さまざまなプロフィールをもった来場者を想定し,説明のリハーサルを重ねて準備しました。また,発表会の運営は「ミュージアムマイスター認定コース」社会体験型科目の一環として学生2名が担当し,ポスターやプログラム冊子の制作,会場設営,当日の受付,PRタイムと表彰式・講評会の司会進行を担当しました。
 発表会当日は暴風雪に見舞われましたが,多くの方にご来場いただき,学生達は練習との違いに苦労しているようでしたが,丁寧に,また生き生きと対応していました。会場には北大カフェプロジェクトによるカフェが開設され,和やかな対話を楽しむ場が生まれました。彼らは会場運営に協力しただけでなく,発表者のミーティングにも参加し,来場者の立場からポスター制作についてアドバイスを行いました。
 ポスター展示は2日間行われ,2日目にはPRタイムを設け,発表者が3分ずつ,それぞれのポスターの内容や見所などを紹介しました。最後に,2日間の来場者の投票による「来館者賞」と,市民3名,本学教職員6名から成る審査員の投票による「優秀コミュニケーション賞」,「優秀デザイン賞」,「最優秀賞」を決定しました。
 その結果,「来館者賞」は農学部の大橋悠文さんと常木生也さんが,「優秀コミュニケーション賞」は理学部の高崎竜司さんが,「優秀デザイン賞」は文学部の室谷美里さんが,「最優秀賞」は文学部の坂本真惟さんが,それぞれ受賞し,表彰式と講評会を行いました。
 来場された市民の方々には,北大生がどのようなことを学び,研究しているのかを知っていただきました。教員や学生にとっては,普段は知ることのない他学部の研究成果を知る良い機会となりました。また,発表した学生達の事後考察レポートからは,彼らにとってコミュニケーション能力を身に付ける機会になっただけでなく,卒業研究を見直したり,他の学部・研究室の学生の研究を知る機会となり,普段の学生生活では味わうことのできない大学博物館という場での貴重な経験を積むこととなりました。
 卒論ポスター発表会は今年度も引き続き開催する予定ですので,ご協力のほどよろしくお願いします。準備のプロセスや当日の様子,発表者と運営担当学生の事後考察レポートは当館ホームページで公開しています。
学生の説明を聞く新田孝彦理事・副学長

学生の説明を聞く新田孝彦理事・副学長

表彰式の様子

表彰式の様子

(総合博物館)

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