法学研究科及び附属高等法政教育研究センターでは,7月22日から8月19日までの毎週月曜日(8月12日を除く),全4回にわたって,公開講座「大国化する中国を知る」を開講し,定員の50名を上回る61名の受講者を得ました。
GDPで日本を追い抜き,軍事的にも膨張を続けるなか,日本を始め周辺国と衝突や緊張を繰り返す中国。一党独裁体制,民主活動家への抑圧,大気汚染,ニセ物天国,反日暴動など,メディアを通して伝えられる中国の横顔に戸惑いを覚えることも少なくありませんが,日本にとっては今後も付き合わざるをえない重要な隣国です。
本講義では,中国が見せる多面的な姿に,市民社会(NGO),女性,労働者,裁判という4つの切り口からアプローチし,中国の「今」を研究し続ける4人の講師から,意外な中国の素顔について語ってもらいました。
受講者は60〜70代を中心に,80代から30代までと幅広い年齢層の方々の参加に,今回のテーマに対する世代を超えた関心の高さがうかがえました。
講義では,豊富な写真や資料をもとに,現代中国のリアルな素顔が紹介されました。「法」や「社会」,「国家」などのあらゆる面で日本とは大きく異なるその姿に,受講者から驚きの声が漏れる場面も多数ありました。深く頷き,熱心にメモをとられる方,じっとスライドを見つめる方など,受講者それぞれに「意外な中国」を感じ取られたことと思います。
出席者は毎回50名以上であり,暑い日が続く中での開催でしたが,好評のうちに全日程を終えることができました。
最終講義の終了後には閉講式が行われ,鈴木 賢附属高等法政教育研究センター長から所定の回数(3回以上)を受講した56名に修了証書が授与されました。