北海道大学グローバルCOEプログラム「境界研究の拠点形成」は,若手研究者の育成・国際化を目的のひとつとしており,毎夏,短期集中の教育プログラムを札幌キャンパスで実施しています。本年度は,「Borders in Eurasia」と題し,7月29日(月)から8月1日(木)まで,スラブ研究センター大会議室で行いました。サマースクール履修者は,8月2日(金)から4日(日)までのスラブ研究センター夏季国際シンポジウムに連続参加することで計1週間にわたるプログラムを受講する形になりました。履修者の国籍は,ロシア,カザフスタン,タジキスタン,中国,インド,スペイン,イギリス,アゼルバイジャン,日本と9ヵ国から参加し,連日,講師との間で英語による活発な質疑が行われました。特に国際シンポジウムで報告を行う研究者が,若手受講者による報告会で的確な質問を行ったことにより,単なる現状報告にとどまらない,高いレベルの議論が交わされました。
グローバルCOE予算によるサマースクールは本年度で終了となりますが,過去の本サマースクールを修了した若手研究者達の何人かは境界研究で重要な役割を担い始めており,今後の一層の飛躍が期待されます。