全学ニュース

人材育成本部上級人材育成ステーションS-cubicで
「キャリアパス多様化支援セミナーT(交渉学)」を開催

 人材育成本部のS-cubicでは,10月17日(金)に百年記念会館にて「キャリアパス多様化支援セミナーT(交渉学)」を開催しました。
 キャリアパス多様化支援セミナーとは,若手研究者のキャリアパスの多様化について考えるプログラムです。博士のキャリア選択の多様性について,本セミナーや企業研究所視察等のプログラムにより,具体的に体験的に学びます。今回の交渉学は今までとは少し趣向を変え,社会に出てもアカデミアに残っても必要となる手法としての「交渉」について,論理的にケースを用いた学習及びロールプレイを行いました。
 今回の交渉学(単位認定)では,「成功確率を上げる方法論(基礎編)」と題し,金沢工業大学の一色正彦客員教授,合同会社IT教育研究所代表の田上正範氏,武田薬品工業株式会社の前井由香里氏の3名に講師やTAとして参加いただき実施しました。
 若手研究者の参加登録は36名で,初めての開催にも関わらず,交渉学に対する関心の高さを感じました。
 交渉学のプログラムは企業の法務部門や知財部門が遭遇する多くの企業間の係争や行政との交渉に対応するために,米国の法科大学院から生まれた学問であり,最近では日本の各大学のリーディングプログラムにも多く採用されています。
 開催後のアンケートでも,「交渉において,いかに準備が大切なのかがわかった。お互いの妥協点を探すのではなく,お互いが成長できる点を探すことの重要性を知った」,「日常のあらゆる所に交渉の力が活きると思い受講しました。今まで交渉というと戦いのイメージがありましたが,実際やってみると,自分と相手とで協力して解決策を見出す場のような印象を受けました」との前向きなコメントが数多く出されました。
 また講師の先生方からは,「自己効力感は,学習に対する親和性と学習内容に対する自信を示す数値だが,北大受講生の値は分岐値を大きく超えており,学習した内容に共感し,より学習したいという意欲が高い。社会人と同等である」との高い評価を得ることができました。
 人材育成本部では以上の活動に加えて,赤い糸会,Advanced COSA,キャリアマネジメントセミナー,企業での長期インターンシップ等を通して,これまで以上に若手研究者の実践力を高める事業に注力していきますので,今後ともご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
 なお,興味のある方は人材育成本部のホームページをぜひご覧ください。
http://www2.synfoster.hokudai.ac.jp
樋口直樹特任教授による人材育成本部活動の紹介

樋口直樹特任教授による人材育成本部活動の紹介

金沢工業大学 一色氏

金沢工業大学 一色氏

合同会社IT教育研究所 田上氏

合同会社IT教育研究所 田上氏

武田薬品工業株式会社 前井氏

武田薬品工業株式会社 前井氏

受講風景

受講風景

ロールプレイの様子

ロールプレイの様子

(人材育成本部)

前のページへ 目次へ 次のページへ