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農学研究院で平成26年度第3回FD研修会を開催

 農学研究院では,平成26年度第3回FD研修会「ゲートキーパー研修会」を,12月18日(木)午後4時から6時まで,農学研究院総合研究棟多目的室W109にて開催しました。受講生として14名(教授:3名,准教授4名,講師6名,助教1名)が参加しました。
 「ゲートキーパー」という言葉は日常的には聞き慣れない言葉ですが,精神的な問題を抱えている人がいる時,より専門的な部門の受診が必要かどうかを判断する役割を担う人を指します。心の問題を抱える学生が多いという本学の状況を考慮すると,教員が知っておくべきことであるため,保健センターの教員,カウンセラー合わせて5名の方々に指導いただきました。
 当日はまず保健センターの藤井 泰先生から「うつ病と自殺」というテーマで1時間講演があり,うつ病の概要やゲートキーパーの役割,心の問題を抱える人がいるときの対応,またこの問題についての本学での対応について紹介がありました。その後,カウンセラー4名(斉藤美香氏,齋藤暢一朗氏,武田弘子氏,川島るい氏)の指導の下,仕事上の悩みを抱えた夫とその妻との会話のビデオを視聴後,2名1組となり,実際にビデオのとおりに演じてみるというロールプレイを行いました。このビデオでは,メンタル問題を抱えた夫に対し,適切な対応をとれる妻と,そうではない妻の2通りの対応が上映され,実際に演じてみることで,対応の適切さ,不適切さを実感してみるということで進められました。
 藤井先生からは,メンタルヘルスのファーストエイドとして,1.リスク評価,2.判断・批評せず話を聞く,3.安心・情報を与える,4.サポートを得るよう勧める,5.セルフヘルプが重要との講演がありましたが,ロールプレイにより,これらが実際に重要であり,特に判断・批評しないこと,対象者に自発的に会話させることの重要さを,参加者全員が感じ取ることができたように思います。心の問題を抱えた学生への対応は難しいですが,この研修内容を今後に生かすことができればと強く感じました。
 今回お世話になりました保健センターの皆様に,ここに改めて感謝申し上げます。
研修会受講の様子

研修会受講の様子

講演する藤井先生

講演する藤井先生

(農学院・農学研究院・農学部)

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